■フィンランド教育、子育ての重要ポイント=自主性
フィンランドでは、学校でも家庭でも自主性を育てることを何よりも
大切にしています。
【ヴェイッコラ校 小学校教室】
親としてはどうしても
「ああしなさい、」
「こうしなさい、」
と言いたくなるものです。
その心理は、
早く大きくなってほしい、
まだ子どもだから
わからないことは教えなくちゃ、
大人としての経験から
これが得、これは損、と
ついつい言いたくなりますよね。
でも、それをしてしまうと
損得でしか動かない、
自主性のない子になっていってしまいます。
■大人になってから求められる「ヤル気」の基礎づくり
「自分でやってやる!」という気持ちを子どものときに育てることは
大人になってから必要になる
やりきる力、集中力の基礎にもなります。
特に7、8歳のころは、
勉強することへの自主性を育むのに最適な脳の発達段階です。
「自分でやりたい」気持ちは赤ちゃん期にもありますが、
それが、「やりとげた」喜びに
ぐーんとパワーアップする完成期になります。
■問い、のチカラが大切
そのために、フィンランドでは問い、を大切にしています。
小学校の先生は「みんなどう思う?」 と問いをなげかけて、
個人ではなく、
グループワークで答を出します。
家庭でも
「ママはこうしたらうまくできたけど どうすればいいと思う?」
この問いが、子どもの自主性につながります。
はじめのうちはすぐに答が返ってこないでしょう。
そういうときは、
いくつか選択肢を与えて
「どれにする?」と尋ねてみてもいいでしょう。
とにかく、与えるのではなく子どもが決めることが大切です。
最初はイライラしてしまうかもしれませんが、
とにかく
待つこと、も大切、とフィンランドでは言われています。
たまにはゆっくり 待つ時間を作ってみてくださいね。