●代表:水橋史希子
フィンランド式子育てアドバイザー
フィンランドエデュケーション協会代表(運営:グロリアタイム株式会社)
米国ストレングスファインダー認定コーチ
●コミュニケーションの大切さを学ぶ
短大の幼児教育科にて児童心理学などを学び、その後も人の一生に関係する心理学や脳科学を幅広く探求してきた。
特に幼児期から小学校低学年の親子のコミュニケーションが子どもの人生に深く影響することがわかり、注目するようになる。PISAテストの報道により、フィンランド教育に着目し継続的に研究している。
また、前職は日本航空の国際線客室乗務員リーダー職として最良のチームづくりに取り組む。安全業務の教官任務にも携わった。独立後は社員教育の講師として、組織間や個々のコミュニケーションの活性化をサポート。子育てのアドバイスにも応用している。
●2013年、フィンランド教育視察スタート
フィンランドでは、プレスクール(就学前教育)や初等教育の過程から子どもの安心感や生活に自己肯定感を育むことをサポートしている。また、小学校低学年まではコミュニケーション力を含む非認知能力や社会的スキルの育成に力を入れている。 ※非認知能力とは学力テストでは測れない能力のこと。他者理解、積極性、自己受容など。
また、ネウボラ(子育て支援)制度においても乳幼児期の言葉かけの重要性や自立を促すかかわり方を行うように保護者へのアドバイスがある。
日本の初等教育においても、コミュニケーション力の重要性は認識されているが、学力や競争における結果が重視されており、カリキュラムの中で個々の社会的スキルをサポートできる余裕がないのが現状。
2013年から継続的にヘルシンキのプレスクール、小中学校、ネウボラ子育て支援研修等を視察。 現場の先生方や専門家、子育て中の保護者のみなさんにもヒアリングを行い、日本の子育てに役立つ情報を提供している。
●2017年フィンランドエデュケーション協会設立
視察を継続し、最先端の教育を実践するフィンランドの先生方のメソッドを個々のご家庭の課題解決のために活用していただいている。多くの子どもたちが驚くほどに成長、進化する。様々な教育、子育てメソッドの中でも学校の現場での裁量権を活かして常に進化を重ね、最良の教育を行うフィンランドの先生方の取り組みをより多くの日本の家庭に伝えたいという思いから協会を設立。
子どもが大人になり、人生を生きるための自己肯定感につながる家庭でのかかわり方、しつけ方、正しい親子関係づくりの方法を講座や個別セッションでサポート。親子で正しいコミュニケーションができると自分から勉強をするようになったり、かんしゃくや落ち着きのなさが解消されるなどポジティブな変化が出ている。
2019年 出版「将来の学力・コミュ力は10歳までの言葉かけで決まる」コスモ21
●「教育、子育て日本一の町づくり」を目指し町長選挙出馬
フィンランドでは、国の公的サービスとしてすべての国民に最高レベルの教育を無償で提供している。一方日本は教育改革が進まず、不登校や子どもの自殺が増えていることに強い危機感を感じるようになった。できることを行動に起こそうと考え、準備を重ねて2020年ある町の町長選挙にチャレンジした。結果は残念ながら敗退したが、コロナ禍の時期と重なったこともあり、他の方法で解決策を実行しようと前向きにとらえた。
●2021年 フィンランドSISU(シス)講座を展開
コロナ禍は多くの方が動きを止めることを強いられ、仕事、人間関係、健康などあたり前だったことに向き合うことになった。この機会を活かし、フィンランドに古くから伝わるSISU(シス)という生き方の哲学と強みを活かすストレングスコーチングを活用した講座を展開。主に女性のみなさんに受講していただいた。
2023年「SISU フィンランド幸せの哲学」日本語版を出版
●さいごに…
フィンランドは、ジェンダー先進国でもあり、子育ては母親だけでなく、父親も積極的に関わるべきという考え方が社会全体で受け入れられています。性別の役割にとらわれない平等な文化を重視しているからです。
日本も少しずつ進化していますが、まだまだ先進国の中で女性が家事、育児を行う時間が長い国。そんな大変な環境の中、がんばって子育てをしているみなさんが安心して、お子さんとのかけがいのない時間を楽しめることを願っています。
それが日本の、世界の明るい未来につながっていくと確信しています。これからも役立つ情報を提供しますので、少しでも悩みや不安を解消できれば本当にうれしいです。
人とくらべることなく、自分軸を大切に。心より応援しています(^^♪