今日は
「感情コントロールは、
できれば10歳くらいまでに、ご家庭で学ぶ必要がある」
というテーマでお伝えします。
以前にもお子さんの癇癪対応方法や、
親御さんの自身の感情コントロール方法について
ご紹介しました。
実はこのテーマはyoutubeチャンネルでの視聴率が
高く、関心の高さを実感しています。
一方で感情コントロールが必要なのは
感覚的にはわかるけど
どうしてもその場になると対応できない、
理屈はわかるけど簡単ではないです、
というお声をいただきました。
そうですよねー。
簡単に子どもの感情コントロールができるなら
苦労しないですもんね。
■感情コントロールの重要性
感情コントロールは
最近日本でも注目され始めた「非認知能力」のひとつで
一生役に立つ
「生きるチカラ」になると言われています。
具体的には、10才までにこの力を身につけたお子さんは
思春期・成人期のストレス耐性・自己肯定感・社会性が
向上するとも言われています。
実はフィンランドでは
数年前からこの感情コントロールに
特化した教育をしてきました。
その結果、
最新の視察で先生にお話しを伺うと、
子どもの感情へのサポートは
教育現場で定着している、と断言されていました。
5年前の視察のときに
国の教育方針でここに力を入れている、と
聞いていたので、
すでに結果が出ているということで
さすが教育国家、フィンランドだな~と。
そして、私は感情コントロールは親や
周囲の大人が「教える」ことで育つ力で、
簡単に成長とともに身につくものではないんだなぁ
とも感じています。
日本ではそのような教育を
学校では行われていないし、どうしたらいいのかわからず
日本の親御さんは本当に大変だと思います。
しかも、発達障害を疑うケースも多いようですが
向き合ってサポートしていけば
落ち着くこともわかっています。
では、フィンランドなど海外の感情コントロールについての
教育理論を紹介します。

■子どもの感情コントロールを重視する理由
海外の教育や心理学では、
「自己調整力」が
子どもの将来の学習・人間関係・幸福度に
大きく影響すると言われています。
カナダの心理学者スチュアート・シャンカーさんは、
「自己調整力」の発達は
10歳までが最も重要と指摘しています。
この時期に感情をコントロールする力を育てると、
思春期・成人期のストレス耐性・自己肯定感・社会性が
向上すると言うことです。
つまり、これから先の見えない時代を生きる
お子さん達の未来の為に
ぜひ育てたい力ですよね。
実際、日本でも多くの専門家たちが学力より
非認知能力が重要だと発信しています。
でも自己調整力って耳慣れない言葉ですよね?
どう言うことかと言うと
自分の感情や行動をコントロールし、
状況に応じて適切な対応をする力のことだそうです。
これは、子どもの成長や
学習、社会生活において非常に重要なスキルですよね。
特に日本人は、自分の感情を表現することが苦手で
自分の中にため込みがちなので重要だと思います。
私は大人のコーチングの仕事もしていますが、
ネガティブな感情に
フタをしてしまうケースがとても多いです。
不安、恐怖、悲しみなどネガティブな感情は
人類が生きるために必要な脳の反応なので
否定しないことが大切です。
■自己調整力3つの要素
- 感情のコントロール
怒りや悲しみ、不安などの感情を適切に調整し、
衝動的な行動を抑える力。
例えば「おもちゃを取られて怒ったけど、
お友達を叩いたりせずに先生に相談するとかです。 - 思考のコントロール
目標に向かって考え、計画し、問題を解決する力。
例えば宿題を最後までやるために、
自分で考えて途中で休憩を入れる、などです。 - 行動のコントロール
ルールやマナーを守り、周囲と適切に関わる力。
例えば、自分が遊びたいおもちゃがあるけど、
友だちが先に使っているので、友達から奪わずに、
順番が来るのを待つ、などです。
■自己調整力が必要な理由
1.学習の基礎になる
この能力が育つと落ち着いて授業を聞いたり
課題に取り組めるようになります
2.人間関係が円滑になる
友だちとトラブルがあっても、
感情的にならずに話し合えるよつになります。
3.ストレス耐性が高まる
失敗しても冷静に対処し、前向きに努力できるようになります。
こんなお子さんに育ったら嬉しいですよね!

まとめです。
今日は感情コントロールは、
できれば10才くらいまでに、ご家庭で学ぶ必要がある」
というテーマでお伝えしました。
誰がどこでやるかといえばみなさんが
ご家庭で実践する、ということになります。
実際、サポートしているママたちに実践していただくと
驚くほど、早く結果が出ます。
ママたちも子育てが楽しくなり、笑顔に
なっているのでそれが私の喜びでもあります。
みなさんの関わり方が、
子どもの未来を大きく変えます。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
キートス、モイモイ!