フィンランドではかんしゃく、つまり子どものネガティブな感情を成長過程と
とらえて言葉で表現できるように丁寧にサポートします。
1.かんしゃくのとらえ方
かんしゃくは「否定すべきもの」ではありません。
子どもたちはまだ言葉で感情を表現する方法を知らないだけで、泣き叫ぶことで自己表現をしているんです。
泣き叫ぶ背景には、こんな感情が隠れています:
- おもちゃを取られた悔しさ
- 自分の思い通りにいかないことへの歯がゆさ
- 先生に叱られた悲しさや不安
これらに加えて「眠い」などの身体的要因が重なると、さらにかんしゃくが増長します。
2.フィンランドの対応法
フィンランドでは、子どもたちの感情を受け止め、それを言語化することを家庭や学校で日々行っています。
その結果、フィンランドの子どもたちはとても穏やかです。
一方、日本では、かんしゃくが「悪いこと」とされることが多く、場合によっては発達障害のグレーゾーンと疑われることもあるようです。
だからこそ、まず皆さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、子どものネガティブな感情にフタをしないことです。
3.子どもを落ち着かせる方法:言葉かけ
フィンランドでは、赤ちゃんの頃から感情を代弁することが推奨されています。
例えば、「お腹がすいたんだね」「眠いんだね」と赤ちゃんに声をかけたことがあると思いますが、それと同じことをかんしゃくを起こしているお子さんにも行います。
4.対応のポイント
①冷静に受け止める
お子さんのかんしゃくに引っ張られないようにしましょう。「やめて!」と言いたくなるかもしれませんが、冷静に「これは感情を言葉にするチャンス」と前向きにとらえてください。
最初は「そっか、嫌なことがあったんだね」と受け止めましょう。他の子がいない場所に連れて行くのもおすすめです。
②子どもを責めない
穏やかに声をかけることが大切です。「わかるわかる」で片付けず、「嫌だったの?どんな気持ちだったの?」と本人の気持ちを聞く姿勢で接しましょう。
③感情を視覚化する
怒りや悲しみをスケールやイラストで表現すると、感情の幅を理解しやすくなります。一緒に紙に描いてみると、感情をお絵描きしながら整理できますよ。
日頃からできること:ポジティブな感情を言葉に
ポジティブな感情をどんどん言葉にしてみましょう!
「美味しいね」「楽しかったね」と、家族でたくさん言い合うゲームにしてみるのも楽しいです。
ぜひ、パパも巻き込んでみてください!
かんしゃくへの対応法を通じて、親子の絆がさらに深まると嬉しいです!
ではまた!
