2025年フィンランド視察報告②

新時代を生きるために必要な教育

今回の視察は5年ぶり。2013年から継続的にプリスクールや
小学校を視察していて、ありがたいことに、こんな授業が見たいというリクエストに対応してくださっています。
今回は、ちょうど学校全体で行う教育のテーマが「メディアリテラシー」
だったので、その内容を見せていただきました。

 


授業内容は
・著作権
・広告について
・新聞記事づくり
・イラスト関連
・SNSの問題について
などがあって、小学生たちがパソコンを使って実際に広告を作成したり、
新聞記事を書いてみたり、と実践していました。

SNSについては、フィンランドでも問題視されています。
ネット上のいじめ、フェイクニュース、SNS依存、プライバシー問題
は、私たちも認識していますよね。
さらに、SNSでは「完璧な自分」を見せる傾向があるので他者と比べて
劣等感を感じてしまう子どもが増えていることも問題点として
取り上げられています。
日本ではあまり問題視されていないようで、わが子の写真をSNS投稿
している親が多いですが、デジタル先進国であるフィンランドの
対応を見ると気をつけたほうがいいのではないかと危惧します。

 

小6対象 起業家育成教育

フィンランドでは、起業家を育てる教育を国の方針のひとつとして
力を入れています。
今回視察した授業でも小学6年生対象の選択科目として起業教育が
行われていました。
テキストがオールカラーでとても魅力的。
タイトルも「起業ヒーローになろう!」と子どものヤル気を引き出す
構成になっています。
目次を見ると
1強みを活かしてスタート
2さあ、アイデアを出そう
3お金のことを学ぶ
4ブランドをつくろう
5販売の達人になろう
6マーケティングをマスターする
7販売イベントに向けて

 

というように、起業するために必要な内容がわかりやすく楽しめるように
描かれています。
実際に自治体でイベントが企画されていて、それに向けて20時間程度の授業
の中でチームをつくって準備していくそうです。
子どもたちに人気の選択科目だそうです。

 

ちなみに、中学生は実際に起業できる仕組みになっていて銀行口座をつくることができたり、納税の免除枠もつくられているそうです。
起業へのハードルが低くなるのは、初期教育の成果ですね。

 

毎年1月にヘルシンキで開催される教育イベントで、
2回目の視察になります。
教科書や教材が展示されていたり、学校用の家具や自治体のブースも
出ていました。
たくさんのシンポジウムも行われているので全国から先生方が
参加されるようです。
感じるのは、各ブースや、ポスター、パワーポイント資料のカラーや
デザインが魅力的。
イラストを使っていて、教育をデザインやアートと組み合わせていることが
わかります。学びは楽しいもの、というコンセプトが伝わってきました。

 

 

教育展示会Educa視察

毎年1月にヘルシンキで開催される教育イベントで、
今回は2回目の視察になります。
教科書や教材が展示されていたり、学校用の家具や自治体のブースも
出ていました。
たくさんのシンポジウムも行われているので全国から先生方が
参加されるようです。
感じるのは、各ブースや、ポスター、パワーポイント資料のカラーや
デザインが魅力的。
イラストを使っていて、教育をデザインやアートと組み合わせていることが
わかります。学びは楽しいもの、というコンセプトが伝わってきました。

5年ぶりの視察でしたが、あらためて子どもたちが生きるために
必要な教育を実践している、という印象を受けました。
フィンランドの課題としては、特に男の子たちの学力の低下、
そして読書教育離れだそうです。
前回までの視察ではいじめ対策が確立していましたが、今回は
さらに欠席する子どもたちへの対応策ができていました。
不登校が急増している日本との違いは、早期アプローチと、継続的な
サポートを行うという点。
学校と家庭が協力して、子どもの教育を受ける権利を守る努力を
しています。
日本の子どもたちの未来のために、できることを実践していこうと
強く背中を押された視察になりました。
キートス、フィンランド(^^♪モイモイ

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