しつけは、やっぱり必要です。社会にはルールがあるからです。
では、どのようにしつけたらいいのか、今日は感情的に怒らずに子どもが自分からおちついて行動できるようになるしつけ方について解説してみます。
1子どもが公共の場で大騒ぎするのは?
日本では、公園やショッピングモール、電車の中で、大声で騒ぐ子どもや、駄々をこねる子を見かけませんか?
親が必死になだめたり、最終的には欲しがっていたものを買い与えたり…。
この光景、見覚えありませんか?
でも、フィンランドなど欧米ではそうした光景を見かけません。
なぜ、こんなにも違いがあるのでしょうか?
それは、幼少期からの“しつけ”に違いがあることが一つの要因だと考えます。
2フィンランドと日本のしつけ方の違い
フィンランドの親は、小さい頃から『してはいけないこと』の理由を丁寧に伝えています。
そして、大人と同じように食事を楽しむ工夫をします。
例えば、大人と同じようにワイングラスを使ってみたり、そして、上手に使えたら
一緒に喜びます。
「“レストランで食事をする前に、みんなが楽しくご飯を食べる場所に行くよ。
だから座って一緒に食べようね。」 と事前に丁寧に伝えます。
大切なことは、できたときにそれを認める言葉かけをすることです。
多くの日本人ママたちはそれを忘れがちです。
どうしても、できていないことに目がいってしまうので意識してみてください。
それは、おそらく人に迷惑をかけてはいかない、という周りの目を気にする
文化からの影響です。
意識すれば、お子さんの「できている行動」に気づくようになります。
少し大げさなくらいに、できたことを認めてみてください。
子どもは「認められたことによって、納得します」
一方、日本ではどうでしょうか?
・子どもが騒いでも、『まぁ、子どもだから仕方ない』と流してしまう
・時には叱るが、親の気分や状況によって基準が変わる
例えば、忙しいときは叱るけれど、余裕があるときはそのまま…ということ、ありませんか?
子どももどうしたらいいのか、混乱してしまいますよね。
この違いが、フィンランドの子どもと日本の子どもの行動の差につながっているんです。
3フィンランドの子どものしつけ方
フィンランドでは幼少期から親が穏やかに接し、子どもが親を
信頼しているため、子どもが不安や注目をひくために騒ぐ必要がありません。
つまり、大人が穏やかに過ごすことも大切なのです。
そうはいっても、家事、仕事、育児とやることが多いから、穏やかになんて
してられませんよね。
幼少期に子どもに厳しくしすぎたり、ポジティブな関わりが少なかったとしても問題ありません。
そうそう、今からできることがありますよ(^^♪
4日本で行われているしつけとは?
「では、日本の多くの親がしてしまっているしつけとは何でしょうか?」
① 子どもの要求をすぐに聞いてしまう
② ルールの理由を子どもにわかりやすく伝えていない
③ しつけを「厳しさ」と勘違いしている
④できたことを認める言葉かけをしていない
「これらを改善するだけで、子どもは驚くほど変わります。

5子どもが落ち着いて行動するようになるしつけ方
✅ ルールを決めたら、一貫して守る
✅ 要求にすぐ応じるのではなく、気持ちを言葉にして伝えさせる
✅ 静かにするべき場面では、事前に伝えておく
✅ できていることに注目し「これでいいんだよ」とわかりやすく認める

もう一つ加えたいのは、下の子が生まれて、上の子がかんしゃくを起こすケースも
よくあります。
ママを独り占めできていたのに、しっかりしなくちゃ、と頑張っている子が
自分の感情を抑えきれなくなっているのです。
なので、上のお子さんと二人きりの時間をしっかりとって、成長しているところ、できているところを
言葉で伝えてあげてほしいなと思います。
「こうした関わり方を意識するだけで、子どもは公共の場で落ち着いて行動できるようになります。」
6まとめ:親や大人が子どもの行動をつくる!
フィンランドの子どもが静かに過ごせるのは、生まれつきではなく、幼少期からの信頼関係づくりの結果。
日本でも、親が一貫性を持って対応すれば、子どもはわがままになりません。
もちろん、今からでも大丈夫、やってみてくださいね。
“今すぐ静かに!”ではなく、“こうするといいよ”と教えていくことが大切です。
親の関わり方ひとつで、子どもの行動は大きく変わります。
あなたの関わり方が、子どもの未来をつくります。
今日から、少しずつ意識してみませんか?