2025年・フィンランド教育視察報告①

5年ぶりのフィンランド視察

前回の視察から5年ぶりに、いつもお世話になっている
ヘルシンキ郊外にある自治体のプレスクールと小学校を視察してきたのでご紹介します。
この5年間に起きたできごとはコロナパンデミックやロシア、ウクライナ戦争。
特に国境を接するロシアの戦争はフィンランドにとって教育にも影響があったのではないかと想像しながら学校に向かいました。

プレスクールは新校舎が完成

プレスクールとは、日本でいう年長さんが入学準備のために1年間通う
学校でここから義務教育がスタートします。
以前は平屋の建物でしたが、今回まず目に入ったのは保育園と一緒になった2階建ての素敵な校舎。
施設内を見学したあと、園長先生に説明していだきました。

新しく建てられたプレスクール校舎

フィンランドと日本の大きな違いは、クラスの人数と先生の数です。
プレスクールの6才のクラスは21人に対して4人の先生がクラス担当
だそうで、幼稚園教諭が2名、保育士が1名、アート指導の先生が1名。
各クラスごとに2部屋使えるようになっていて、収納式のベッドが用意されているお昼寝ができる部屋もありました。
クラスをのぞくと、大人が大勢いる、という印象。一人ひとりに手厚いサポートができますよね。

前回も驚いたのは、プレスクールのころから自分たちで
クラスの名前を決めたり、ルールを決めているということ。
もちろん、先生が上手にリードしながら決めていきます。

毎回フィンランドの教育現場を見ると、子どもの可能性は周りの
大人次第なんだなと、強く感じます。
小さい時から考えるチカラ、みんなで合意形成することを経験していると
それがあたりまえにできるようになりますよね。

今回の驚きは、自然を守るために会議が行われていて
各クラスから代表が参加して、どんな取り組みをしているか
報告してるのだそう。
リスがそのマスコットだそうで、一緒に会議に参加するそうです。
そして、その会議の議事録がボードに貼りだされていました。
文字で普通に書かれた議事録で、子どもたちには読めないですが
そうやってみんなが話し合ったことがここに書いてあるよ。
ということを説明しているそうです。すごい!

保育園から民主主義

自然を守る会議の議事録


フィンランドでは子どもを子ども扱いしないで一人の大人としてとらえる、
という考えをベースに教育をしているので、その方針を実践されていることがわかります。
そして、環境を守ることをこのころから考えていたら、森や湖の
自然の大切さが伝わりますよね。

自然を守るマスコットのリス

発言するときは静かに手をあげるルール

フィンランドの小学校ではクラスで発言するときに、静かに手をあげます。そのルールはプリスクールで学ぶので小学校の授業はそのルールがあたりまえにできるようになっています。先生もスムーズで授業が進められる仕組みができています。

 

なぜ、静かに手をあげることにしているのか、と先生に聞いてみると、その方が授業を進めやすいし、声を出して発言した子だけが目立つことはいいことではないから、ということでした。

100のモノを展示

先生がクラスの子どもたちに紹介してくれて、
日本について質問がある?と聞いてくれました。
すると
「日本にはくじらはいますか?」
「キリンは?ワニは?」
「一番危ない動物は何ですか?」
など、動物についての質問がたくさん!
みんな、動物に関心があるみたいですね~。

ということで、まだまだお伝えしたいことが
ありますが、
今日はこの辺にしておきます。
次回は小学校の視察について、書きますね。
ありがとうございました。
キートス、モイモイ(^^♪

 

 

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