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■フィンランド教育の何がよくて、どこを活かせばいいのでしょうか。
今日は
フィンランド教育を広くとらえてお話しようと思います。
フィンランド教育が日本で注目されたのはPISAテスト(OECDが行う15歳対象一斉テスト)の結果が2004年に世界トップになってからです。
おそらく、それまでは専門家以外は日本ではあまり知られていなかったのでしょう。
でもフィンランドはPISAテストに関係なく、1960年代から教育改革を続け、
現場主体で日々、進化しています。
2013年にJALが首都ヘルシンキに就航しました。
航空会社はお客様のニーズがない都市にフライトを飛ばすことはありません。
つまり、日本と北欧に新たな道ができたわけです。
偶然にも初めて視察に訪問したのもこの年の夏でした。
■後を絶えない日本の視察団
受験も塾もないのになぜ成績が世界トップクラスになるのか。
なぜ、なぜ?と官庁、行政、教育関係者などお役人たちがこぞって視察に出かけ始めました。
福祉関連も含めて10年ほど視察が絶えないそうです。
日本は、受験と競争により学習意欲を高めてきた教育。
視察を重ねても結局日本の教育は変わっていません。
でも、これからは変わらないと生き残れない時代に入ります。
今以上にグローバル化が必要になるからです。
与えられた仕事をとにかく一生懸命に行うことが日本人の強み。
海外では仕事の本質を理解して自分の責任下で仕事をします。
■常に本質を考えるチカラ、他者と協同できるチカラ
なぜ、目の前の仕事をするのか、その先には何があるのか、より良い方法はないのか、
考える必要があります。
そして、自分ひとりではなく他者と協同で仕事をすることが重要です。
だから、学習指導要領が変わり、大学入試制度も大変革するのです。
2020年から改革は始まりますが受験制度が変わるから、ということだけでなく、
家庭での関わり方次第で子どもたちは自分で考え、行動し、
未来を創造する基礎力を育むことができます。
日本もフィンランドも文字で表現された教育目標は同じです。
論理的思考
コミュニケーション力
発想力
を育成すること。
■子どもを認め、もっているチカラを信じてください
でも、学校現場の授業で求められることや
先生方の子どもたちのとらえ方が全く違います。
フィンランドで強く意識されているのは子どもを個人として尊重すること。
子どもたちがもっている力を信じ、
温かく見守り
勇気づけ
認めること
それは重大な意識改革が必要であり、日本の教育現場全体ですぐに実践することは
難しいでしょう。
だから、お子さんのことを
一番に思い、将来、幸せになってほしいと
愛情を注ぐ親御さんたちに
関わり方、言葉がけ ポジティブなコミュニケーションを
することをお伝えしています。
たったそれだけのことで
子どもたちは大きく変化してくれます。
なぜかって?
子どもは
ママ、パパが幸せで
笑顔でいてくれることを
本気で
願っているからです。
フィンランドの教育全体を取り入れることはできません。
子どものとらえ方、
接し方
コミュニケーションの方法はすぐにでもできます。
そうすることによって子どもたちがどんどん変化していきます。
子どもって本当にすごいですよ。