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■子どもを伸ばす ママの質問力
今日は子どもへの質問力についてお話します。
フィンランドの教育、子育てでは言葉がけを大切にしています。
フィンランドでも最初からそれができていた、ということではなく、「少しずつ、時間をかけて変化してきた」、と視察先の校長先生もおっしゃっていました。
1960年~70年代は子ども主体の教育ではなく、教師主体だった、しかも知識重視型でした。
校長先生と協会代表
それが少しずつ改革を進めていくうちに子どもにとってどんな言葉がけをすればいいのか、子どもの自主性を伸ばすのか、進化してきました。
■重要視されているのは質問のチカラ
そして、今、重要視しているのは問いのチカラ、=質問力です。
フィンランドで行われているアクティブラーニング型授業には欠かせない先生のスキルです。
それはそのままご家庭での子育てに応用できます。
たとえばよく、わたしたち大人が子どもに質問するのは
「どう?学校は楽しい?」
という質問ですよね。
実はこの質問はいい質問、とはいえません。
なぜかというと
答がイエス、か ノー の2つだけ、だからです。
イエス、かノーでしか答えられない質問のことをクローズドクエスチョン、といいます。
この「学校は楽しい?」に対して
子どもは
「うん」か「まあまあ」とか
「そうでもない」などと答えるでしょう。
それ以上、対話が進まなくなりますよね。
■子どもが答えやすい質問から始めること
もうひとつの問い=質問の仕方をオープンクエスチョン、といいます。
答え方が2つ以上ある質問のことをオープンクエスチョンといいます。
できるだけオープンクエスチョンをすることがいい質問なのです。
たとえば「学校はどう?」という聞き方です。
でも、実はその質問では子どもは答えにくい、のです。
■コミュニケーションはドッジボールではない
子どもはうーん、と考えないと答えにくいからです。
最初からそれをしてしまうと、対話は続きませんよね。
まずは、子どもたちが答えやすいタイプのオープンクエスチョンから始めます。
たとえば
「学校の休み時間にはどんな遊びをしたの?」
「何人で遊んだの?」
という質問なら答えやすいのですぐに答えてくれるはずです。
そのように
答やすい質問をしながら
引きだしていくと
対話ができるようになります。
大人も子どもも同じですね。
対話はドッジボールではなく、キャッチボールなんです。
相手が取りやすいところにボールを投げること、
それが親子のコミュニケーションになり、大人になっていくときの基礎力になります。