■2013年初めてフィンランドへ
初めてフィンランドに視察に行ったときのことをお話します。
偶然にもこの時、2013年に初めてJALがフィンランド=ヘルシンキに就航して
貯めていたマイルで運よくフライトを利用することができました。
そもそも、なんで行くことになったのか。
しかもたったひとりで。
■研修のテーマはコミュニケーション力育成
わたしは、2011年に脱サラして、企業向けの研修講師の事業を始めました。
研修先の企業様は接客業が中心ですが、テーマはコミュニケーションです。
スタッフと、お客さま、との関係
上司と部下、
先生と生徒、
親と子、も
すべての関係性はコミュニケーションなしでは成立しません。
ワークショップ型の研修を行っているので、大人ももちろん、研修によって、その場で気づいて実践していきます。
でも、やはり、大人の意識を変えるのは結構大変。長年の考え方、とらえ方の習慣を変えるのはかなりのエネルギーを必要とします。
子どもの時からコミュニケーション教育を受けていたら、楽に生きられるのではないか、と
仮説を立てていました。
それで、情報を集めた結果、フィンランドの教育に行きついたのです。
通訳兼、コーディネーターの方を通じてヘルシンキ郊外にある学校に視察に行くことができました。
■授業の現場をじっくり視察
視察、といっても行政の方たちのように学校の仕組みや、システムなど枠組みを見るのではなく、実際に行われている授業を見せていただきました。
私は研修講師としてオリジナルカリキュラムを作っているので、どのような授業づくりをしているのか、とても興味がありました。
実際に見せていただいた授業は先生がファシリテーターで子どもたちが主役。
コミュニケーション力を伸ばす内容はそのまま日本の研修で使えるものでした。
たとえば、表情と感情をよみとるゲームや感情と動作をスキットにしてペアで演じていたり。
それらは、人と人との関係性においてとても重要な要素。
そして、それらヒューマンスキルの部分は2016年の学習指導要領改訂でさらに重要視されました。
つまり、これから子どもたちの未来にAIが表れても人の基礎的な力が求められる、ということです。
日本のはるか先を進むフィンランド教育。
これからも注目してみなさまにお伝えしていこうと思います。