今日は、すぐにできる、子どもの自主性を育てる方法をお話します。
■比べない
それは、
そんなに難しいことではなくて
他の誰かと比べるような「ひと言」をやめることなんです。
日本では、当たり前に子どもにしていること
=他の子と比べること
フィンランドでは、全く違う方法で教育しています。
わたしたち大人もいつもだれかと比べられて育ってきました。
「〇〇ちゃんは、もう漢字で名前が書けるようになった。」
「〇〇くんは、10まで数えられるみたいよ。」
などと比べられて、
親から言われたひと言によって
もっとがんばらなくちゃ、と
思いながら
成長してきました。
「〇〇ちゃんはできるのに、おかしいわね、」とか
「〇〇くんができるんだから、もっとがんばりなさい、」など
人と比べてできていないところに注目し、できていないから、
もっと上を目指すようにと頑張ってきたのです。
〇〇さんが仕事をしているとき上司に「同期のAさんのほうが仕事ができる。
〇〇さんは、まだまだだね。」
と比べられたらどんな風に感じますか?
ヤル気を失うか、その言い方に腹が立ちますよね。
子どもだって同じなんです。でも、子どもにとって、親はとても大事な存在。
親が喜ぶことは一生懸命にやります。
〇〇さんは、子どものとき、
どんな「ひと言」によって育てられたでしょうか。
■フィンランドでは褒めない
全く違う価値観で子育て、教育しています。それは、他の子と比べるのではなく
目の前の子どものいいところ、できているところを認める、ということです。
ほめる、というより、できているところをそのまま言葉に出して伝える、
という感覚です。
できていないこと、に注目しないで、できているところを見て、
そのまま言葉に出してみてください。
あれ、〇〇ちゃん、いつの間にか、その漢字がわかるようになったね。
いつできるようになったの?
事実をそのまま、言葉にするだけです。
子どもは注目されることが大好きです。
ママ、パパ、先生に注目されたい一心でがんばります。
でも、フィンランドではほめることをしません。
それは、ほめられるためにはやるけどほめられなければやらない、
子どもになってしまうからです。
まずは、今日は、何かひとつ、目の前のお子さんが前よりできるようになっていることを見つけて伝えてください。
それだけで、子どもの心には、ぽわんと、喜びの 花が咲くはずです。
できていないから、がんばる、よりできているから、楽しくなって、もっとがんばれる、
それが自主的に行動できるようになる
魔法のエッセンスです。
今よりもっともっと笑顔、喜び、幸せ感を得られますように!