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■子育て、教育で大事なことばは?
その答は、フィンランド語=Miksi? (なぜ?)です。
実はこの言葉は、学校の授業や子育てにおいて、一番使われている言葉なんです。
日本とフィンランドでは、国の規模も社会のしくみも違います。
日本は人口1億2千500万の大国
フィンランドは人口550万の小国 です。
大国日本の教育制度は素晴らしく、識字率は世界トップです。
食べ物も充分にあり、治安もいい。四季折々を楽しむ文化があり、
茶道や、書道など様々な 日本ならでは伝統芸能もあります。
前職のとき、客室乗務員として世界各国に行かせていただきましたが、
どんな国より私は日本が大好きです。
■目的のない教育、人生
でも、なんとなくモヤモヤしている、なんだかイライラ、している
なんとなく、不安を感じている人が多い。
せっかくこんないい国に生まれたのに、
幸せ感が少ない。
満たされていない。
いったいなぜなんだろう。。
その原因のひとつが子どものときから目的をもって
進む道を選んでいないからだと考えられます。
わたしたちは、子どものときから
いい成績をとるため、
いい学校に入るため
いい職業につくため、
そのために勉強するように言われてきま
その先の目的、がなく、敷かれたレールの上を進むだけ。
点数がこれくらいだから、行かれる学校はここ。
なんとなく、この学校がよさそうだから、
有名だから、そんな風に、自分の未来を選んできています。
目の前のことに一生懸命取り組むことは大切です。
日本の経済はそのチカラで発展してきました。
■自分を生きるための教育
でも、実は、一番大切な自分自身をどこかに置いてきてしまっている。
自分が何をしたいのか、
自分の人生をどうしたいのか、
何のために生まれてきたのか、
少しおおげさに感じるかもしれませんが、
とても大事なことなのです。
フィンランドという国の教育を知ったとき、
私は衝撃を受けました。
比較、競争しなくても
子どもから大人まで学ぶ意欲を持ち続け、成長を続けることができる。
自分の生き方を自分で決めているから、満足度が高い。
幸福度も高い。
冬が長く、とても寒い国なのに
みんなハッピーなのです。
それは、
自分の人生の操縦を自分でする。
そのように生きてきているから。
その習慣が身に着いているから。
■常に問いを立てる。まずは自分を知ることから
親や先生が子どもたちに一番使う言葉は
Miksi?
「なぜ?」
なぜそうしたいのか、
なぜそう思うのか、
そうやって、日々、問いかけることにより、
自分自身というものを
自分でつくっていくのがフィンランドの教育です。
日本では、有無をいわずに言われたらやる、それがいいところ。
考えることなく、一生懸命にやる。
でも、それだけでは、自分がなくなってしまいますよね。
まずは、自分を知ること、が大切なのです。
いいところも、悪いところも全部、自分、それでいいのです。