■日本の社会問題との関係
フィンランドの教育、子育て事情を知ると、日本との差が大きく、子育てが大変であることがよくわかります。
それは社会問題と関係していて、そう簡単に変えられるものではないから。
社会全体が今過渡期なので課題が多く、女性に大きな負担がかかっています。
専業主婦を守ってきた時代からこれからは労働力として仕事をするべきだと言われ、保育園の問題や夫の長時間勤務の問題。だから相変わらずワンオペ家事、育児、介護問題もあるし。学校も改革しなくちゃいけないし。。。
夫たちは仕事が大変だとアピールしているかもしれませんが、仕事のほうが100倍楽です。結果がすぐに出るから。
育児には、正解がないわけで、誰も評価してくれませんから。しかも孤独です。
一番ストレスフルなのは、スマホが手元にあること。
情報が日々、洪水のように降ってくるからどうしようもない焦りが常にあります。
私たちが子どもの時代、スマホがない時代の子育てのほうが、情報がないから楽でした。
なんだか問題ばかり上げてしまいましたが、まずはママたちに今は、そういう状況であることを知ってほしいのです。
自分を責めることなく、今の日本の現状を知ることです。
そうそう、自分のせいではなく、社会の変化により大変になっているのです。
だからどうしらいいのか、どういう子育てを選択するのか、周りに流されることなく、
選ぶこと。
子どもを信じるということを選ぶことです。
■子どもを信じよう
フィンランドの先生方は異口同音におっしゃいます。
「教育、子育ては長期ビジョンです。世界情勢を知ることも重要です」
日本では受験=知識教育は必要です。
でもこれからは知識だけでは生きる力、稼げるチカラにはなりません。
学ぶことの楽しさを知ること、他者との協働=コミュニケーション力が欠かせません。
ママたちの言葉がけと
信じる力次第で子どもたちの自主性はぐんぐん伸びていきます。